和歌山市の「楽しみながら音楽の基礎と表現豊かな演奏力が身につく」
吉田ピアノ教室です。
「ピアノを生涯の趣味にしたい」と思って始めても、途中で挫折してしまう方は少なくありません。
続けていく中で、モチベーションが下がることもあるでしょう。
楽しむために始めたピアノが楽しくなくなったら、続けるのがつらくなりますよね。
ピアノは、音を出すことは簡単な楽器ですが、上達するには、積み重ねが必要です。
ピアノが弾けると、言葉にし尽せない思いや自分独自の世界を表現することができます。そして、人生経験を重ねると、演奏に深みや味わいが出てきます。ですので、「ピアノが上手に弾けるようになりたい!」という想いでピアノを始めた方には、是非、途中で挫折することなく「生涯の趣味」として楽しみ、喜びを深めていっていただきたいです!
途中で挫折せず、上達していくためには、いかにモチベーションを保ち続けるかが、カギとなります。
この記事では、ピアノのモチベーションを保ち続けるための3つのポイントついて、お話します。
*もくじ*
楽しく熱中できるスタイルで取り組む
ピアノのモチベーションを保ち続けるには、まず、自分自身が、楽しく熱中して取り組めるスタイルで始めることが大事です。
ピアノを先生に就いて学ぶなら、弾きたい曲やジャンル、目標や夢などをじっくり先生と話し、自分に合ったレッスンプランを立てることです。
なぜなら、今練習していることが、自分の目標や夢に繋がっていると思うと、わくわくしてモチベーションが上がり、ステップアップしていきやすいからです。ピアノの演奏には、集中力や根気が必要ですが、このわくわく感があると、壁にぶち当たった時も乗り越えていくことができます。
「弾けるようになりたい」という気持ちが強ければ強いほど、当然モチベーションは上がりますよね。
ですから、自分が弾きたい曲を課題に含めると良いです。「好き」と思う気持ちが何より大事です!
そして、例えば、コンサートで好きなピアニストの生演奏を聴いたり、好きな歌を弾き語りしてみたり、連弾や楽器とアンサンブルをしたりして、刺激になることを積極的に取り入れることです。
ピアノのモチベーションを保ち続けるには、音楽を心から楽しみ、情熱を失わないようにすることが大切です。
練習はハードルを下げる
練習のモチベーションを保つには、練習に対する意識のハードルを少し下げた方が良いです。
「完璧に弾けるまで練習しよう」と何時間も練習しなければならないと思うと、出来なかった時、罪悪感を感じ、楽しむために始めたピアノが、「やらねばならない辛いこと」のようになってしまうからです。
以前、私の生徒さんで、毎回よく練習してくる短大の学生さんがいました。毎日、朝から学校の授業があり、夜はバイトをしていて忙しそうです。
どのようにして練習時間を確保しているのか尋ねると、
「毎日、バイトに出かける前、支度が終わって出かけるまでの間はピアノを弾くと決めているんです」
ほんの少しの決まった隙間時間を、必ず練習時間に当てているというのです。
「練習しなければ…」と思いながら、始めるタイミングを失って、しそびれてしまった経験は誰にでもあると思います。でも、それをずっと重ねていると、どんどんピアノが遠のいていきます。形にこだわりすぎたり、あまり沢山練習しなければならないと思うと、気が乗らないとき、スイッチが入りにくくなります。
そうならないように、ハードルを下げましょう。毎日決めた時に始める。10分でも弾くと、「この指使いだとうまくいかないな。」「ここでペダルを踏むときれいだな」などといろいろな発見があるはずです。そして、弾き始めると、集中して、知らないうちに時間が経っていた、なんてこともあると思います。ピアノは、弾くと脳が活性化するので、すっきりした気持ちになって、あっという間に時間が経つものです。(練習嫌いの原因についての記事はこちら)
例えば、いつもピアノの蓋を開けたままにして、楽譜を譜面台に置いておくなど、直ぐ弾き始められる工夫をしておくと良いです。難しすぎる曲を選ぶのも、練習のモチベーションが下がる原因になります。
ピアノの練習のモチベーションを保つには、練習に対する意識のハードルを下げ、完璧にしなければならないと思わず、気軽にピアノと戯れるような気持ちで、練習し始めると良いです。無理なく、楽しく積み重ねていくことが大切です。
誰かのために弾く事を目標にする
弾きたかった曲が弾けるようになると、自分だけの世界が広がり、とても楽しいですよね。自分一人の時間が心豊かになるのは、とても素敵なことです!
でも、音楽は、伝える力を持っています。演奏者と聴き手とのコミュニケーションでもあるのです。
途中で挫折せず、ずっとモチベーションを保ち続け、上達していくためには、目標を持つことが大事です。
発表会やイベントに参加して演奏するのも、もちろん良いですが、自分のためだけでなく、「誰かのために弾く」ことを目標にすることをお勧めします。
「自分のためだけでなく、誰かのために」と思うと、もう一段頑張ることができるからです。
人前で演奏すると、緊張して上手くいかないこともあります。でも、演奏を聴く立場からすると、演奏する人がうまくいかなかった部分より、ひたむきに演奏する姿、そして何よりも、音楽そのものの生の演奏を楽しみ、感動するのです。
音楽には、元気や勇気を与えたり、人の心を癒したりする力があります。一流のピアニストがコンサートホールで演奏する音楽だけが、感動に値するということはありません。
友達の誕生日に演奏するとか、恋人の好きな曲をサプライズで演奏するとか、子どもに弾き語りをして聴かせるとか、施設等でボランティアのミニコンサートを企画して演奏するなど、自分も演奏を聴いた人も笑顔になることを目標にする。そうすると、普段の練習も楽しいものになります。
人前で演奏すると、必ず反省や発見、喜びが生まれます。「次は、こんな曲を弾くと喜ばれるかな」「もっと、ダイナミックに弾けるようにテクニックを磨こう」などと普段の練習の目標が明確になります。そして、「誰かに喜んでもらうために」と意識すると、自然と、ただ上手に弾くだけでなく、心のこもった表現豊かな演奏になります。それは、モチベーションを保ち上達することにも、ピアノを弾く喜びを深めていくことにも繋がります。
まとめ
ここまで、【ピアノのモチベーションを保ち続けるための3つのポイント】について、お話してきました。
<ピアノのモチベーションを保ち続けるための3つのポイント>
・自分の好きな曲を弾く、良い刺激になる事を取り入れるなど、常に音楽を楽しんで、熱中して取り組めるようにする
・練習は、直ぐ始められる工夫をし、意識のハードルを下げて、無理なく楽しく積み重ねていく
・自分のためだけでなく、誰かのために弾くことを目標にする
ピアノの上達には、積み重ねが必要です。モチベーションをいかに保ち続けるかがカギとなりますので、是非参考にしてください。
ピアノを趣味にしている人が、より生き生きと楽しく音楽を奏でる喜びを深め、ピアノが『生涯の友』となりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。